ネットワークOS一覧

ネットワークOS一覧

商用・非商用環境向けのネットワークOS(ルータOS系)情報
注意:利用前に活動・開発終了してないか、利用契約・条件の要確認

主にオープンソース系のネットワークOS、スイッチ・ルーターOSになるかも。
メモは個人的な視点なのでちゃんとHPや各資料を各自で見てね。
ISPクラスの大規模ネットワーク向けもメモのために記載。

※コメント欄開けてるので、載せてほしいことあれば書き込んでおいてくだされ。※


1, VyOS

公式ホームページ:https://vyos.io/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:安定版は有償。PPPoEサーバとして対向先・検証環境で使ったりもされてる。
GUIがないのでホーム・SMB向けルーターからの乗り換えだとびっくりしちゃうかも。
逆にコマンドベース操作になれたいならいいかも。
透明性向上の為、VyOS Foundationを設立したりFIPS-140認証を目指してたりするので
エンタープライズはすでに、さらに機密環境でも検討できるかも。
(開発終了したVyatta OSS版のフォーク・派生)

2, pfSense

公式ホームページ:https://www.pfsense.org/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:m0n0wallの派生系。pfってついてるのはステートフルパケットフィルタのPacket Filter(OSS)を使ってるかららしい。
VyOSとかに比べるとステートフルファイアウォールやその他IDS、検出、VPN機能などのセキュリティ機能重視。
OPNsenseやVyOSだとめんどくさそうなPPPサーバー機能がGUIでUser・PASS設定ができるので
検証用PPP認証サーバーとしては良いと思う。
日本語は残念ながら.......(Languageはあるので、いつか対応してくれそう)

Netgate社が完成品ハードウェアとして一般販売してて、Amazonでも買えるので手軽に導入できそう。
当然自作もできる。

3, OPNsense

公式ホームページ:https://opnsense.org/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:基本機能は日本語化済み(プラグイン等は各プラグイン次第)
基本的に無償でフル機能OK。サポート有償型。
機能面はpfSenseを引き継ぎ、セキュリティ機能等やVPN、ネットワーク管理ができる。
最近見たらNGFW機能モジュール推しなHPになってた。

ホーム・エンタープライズで使われる機能は全部あるし
GUIはpfSenseより使いやすい気がするのでSMBに良さげかも。(日本語対応してるし)
これも完成品ハードウエアが売られてるのでそれを参考にして自作も良さげ
※pfSenseの派生だけど、更に元のm0n0wall的にはこっちに移行が呼びかけられてた。
個人的にはルーターを自作したいならこっちをオススメ。

あといつの間にか、めっちゃモダンなUIになってたので良さげでした(2025年9月現在

4, DynFi Firewall

公式ホームページ:https://dynfi.com/en/dynfi-firewall/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:基本機能はOPNsenseで対応してたところは本語対応(色々おかしいところはある)
OPNsenseの企業開発系・派生系。セキュリティアプライアンスとしてのカスタマイズ系。
WireGuardが組み込み済みだったりする。

完成品のセキュリティアプライアンスも売ってるので
そのスペックから概ね自作できるかも。
DynFi自体はDynFi FirewallやOPNsenseを一括管理するマネージャーとかも作ってるよう。

5, OpenWrt

公式ホームページ:https://openwrt.org/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:基本機能は日本語化済み。基本的に無償でフル機能OK。
既存のメーカ製完成品ルータのOSを置き換える形のOS。
(無線に関しては電波法が......)
 x86ハードウェアでも使える。ストレージにOSを書き込んでから組み込んでブートさせるタイプ。

6, DD-WRT

公式ホームページ:https://dd-wrt.com/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:基本機能は日本語化済み。基本的に無償でフル機能OK。
既存の完成品ルータのOSを置き換える形のOS。
(無線に関しては電波法が......)
 x86ハードウェアでも使える。ストレージにOSを書き込んでから組み込んでブートさせるタイプ。
※OpenWrtのフォーク・派生系

TwitterでのイメージだとDD-WRTのほうがなんか使われてるイメージある。
ELECOMの激安廉価APのOS差し替えでよく見かけた。

7, SONiC (Software for Open Networking in the Cloud)

公式ホームページ:https://sonicfoundation.dev/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:スイッチ向けOS。Microsoftが自社DC・クラウドで使うために開発してたものをオープンソース化したもの。ホワイトボックススイッチに載っけて使うLinux 系ネットワークOS。国内だとAPRESIAとかが自社ホワイトボックススイッチとセットでやってるイメージ

8, MikroTik RouterOS

公式ホームページ:https://mikrotik.com/software
開発・ソースモデル:??
メモ:MikroTikが開発してるネットワークOS、ルーターOS(そのままか)
同社のルーターに載ってるだけあってエンタープライズで高機能なOS。
物理環境でキーなしだと24時間トライアルモードで使える。仮想環境用は60日トライアルライセンスがある。
ライセンスは買い切りなものの、インストールしたストレージや仮想マシンに紐づいて移行不可。
一応、故障や消失等によるライセンス消失なら10ドルで再発行できるらしいが...... 要注意。
ライセンス周りはで確認してね→https://help.mikrotik.com/docs/display/ROS/RouterOS+license+keys

9, Sophos SFOS(Sophos Firewall OS)

公式ホームページ:https://www.sophos.com/ja-jp/products/next-gen-firewall
開発・ソースモデル:クローズド
メモ:Cyberoamが開発して買収後Sophosが引き継ぎ開発・販売してるNGFWのOS。(ハード的にはCyberoam NG→Sophos XG → XGS)
仮想用ライセンスはよく見かけるけど、物理ハードウェアにインストールできるようにOSライセンスだけでも販売してる珍しいOS。
エンタープライズ向けのXG・XGS Firewallと全く同じOSなのでかなりハイスペックOS。
個人・家庭向けの非商用ライセンスとして2999年まで使える「Sophos Home Edition Firewall」ライセンスが無償で使えるのでツヨイ。 

ウィザードでポチポチするだけでセキュリティ機能有効状態にできるのでGUIでPPPoE設定できる人なら
大体の人は導入できると思う。VPNとかもウィザードがあるのでかなり楽に設定できるので商用・非商用ともにオススメOS。

10, Sophos UTM・SG

公式ホームページ:https://www.sophos.com/ja-jp/products/unified-threat-management/tech-specs
開発・ソースモデル:クローズド
メモ:Astaroが開発して買収後Sophosが引き継ぎ開発・販売していたUTMのOS。
(ハード的にはAstaro Security Gateway → Sophos UTM → Sophos SG)
SMB向けのUTM OSで比較的に手軽に導入・運用・レポーティングができるのが売りだった。
こちらにもHome Editionがある。一応、ハードウェアの方はUTMはEOL、SGは在庫の売り切れで販売終了予定なものの
Home Editionとかの新規発行はできてパターンファイルも降ってくるので普通に使える。
OSのEoLは「2026年7月30日」なのでお気をつけて

おまけ情報としてUTM・SG・XG・XGSと対抗に置くだけで拠点間VPNが繋がるSD-REDはAstaroが作ってたREDを引き継いでるもの。
(この辺の話、ハードウェアメーカー一覧でやればよかったと書いてから後悔)

11, NG Firewall (Untangle)

公式ホームページ:https://edge.arista.com/ng-firewall/
開発・ソースモデル:??
メモ:Untangle Inc.が開発していたLinux DebianベースのルーターOS。NG Firewallでも日本語が使えるか要確認。
現在は同社がArista Networks, Inc.に買収され、名前がNG Firewallだけになっている(ややこし)。
無償ライセンスと有償ライセンスで機能制限があり、単純にルーターとして使うには無償でもいいものの
セキュリティ機能・IPSec VPN・WireGuard VPNなどを使うには有償ライセンスが必須。

Untangleの時にはあったホームライセンスが2024年3月に廃止されたため残念な感じ。
いきなり告知せずに購入できなくしたので印象悪いね。
(年間50 or 150ドルで使えてたのが法人向け価格の1,134~2,862ドルになったらそりゃ......)

12, EndianOS

公式ホームページ:https://www.endian.com/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:イタリアの企業Endianが開発しているUTM・NGFW OSで多く製品と同じく
セキュリティ機能、VPNが利用可能。
Endian自体はOS単体、アプライアンスともに有償提供されているが
Endian Firewall Community Editionとしてオープンソース版が無償で利用可能。
有償用と比べるとセキュリティ機能やホットスポット機能、統合管理機能がないなどの違いがある。
別に個人利用限定ではなくただのオープンソース版という位置づけなので商用利用可能。
ただ、ホットスポット機能でWi-Fi・ネットワーク利用をユーザごとに従量課金できたりと
他社にはない面白い機能があるのがよさそう。
(注意:Wi-Fiサービス自体を有償提供したりすると電気通信事業法の届け出がいる場合があるので注意)

13, Smoothwall Express

公式ホームページ:https://smoothwall.org/index.html
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:企業開発主導系のGUIが利用可能なオープンソースファイアウォールOS。
商用版のSmoothwallは開発が継続されており今どきなUIなものの、無償利用可能なExpressのほうは更新が止まってる
2025年3月3日に更新が来てた。かなり久しぶりのアップデート~SP5が2020年なので5年ぶりのバージョンアップ

14, Zeroshell

公式ホームページ:(ドメイン放棄済)
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:2021年4月 EoL済み。クリティカルな脆弱性が確認されて、修正パッチはプロジェクト終了により提供されていないので危険

15, Cumulus Linux

公式ホームページ:https://www.nvidia.com/ja-jp/networking/ethernet-switching/cumulus-linux/
開発・ソースモデル:クローズド
メモ:商用向けホワイトボックス向けネットワークOS。
Cumulus Networks社が開発していたもの。現在はNVIDIAに買収されてNVIDIAのネットワーク部門。

16, Beluganos

公式ホームページ:https://www.rd.ntt/research/NIC0007.html
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:NTTグループが開発しているオープンなNOS。2023年より外部・一般企業へOSライセンス販売開始。
NTTの商用ネットワークで運用されている実績

17, Gatekeeper

公式ホームページ:https://github.com/mafik/gatekeeper?tab=readme-ov-file
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:比較的珍しいホームネットワーク向けネットワークOS。GUIが独特で面白そうではある。

18, ArcOS

公式ホームページ:https://arrcus.jp/connected-edge/arcos
開発・ソースモデル:クローズドソース
メモ:Arrcus社が開発しているネットワークOS。自前ハードウェアに載っけるためのNOS。
通信事業者からデータセンター、エッジ、マルチクラウド環境まで需要に応じて柔軟に拡張可能...らしい。
2025年9月3日に「富士通、1FINITY、米Arrcus、AIを支える革新的なネットワークソリューションの提供に向けて戦略的パートナーシップを締結
とのことなので富士通もArcOSの取り扱いをするらしい。NOSがアチィ時代か

19, ClearOS

公式ホームページ:https://clearos.com/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:ClearCenter社が提供するLinuxディストリビューション。
ClearOS自体はNOSじゃないけど、ネットワーク機能も提供できるようになっているので紹介。
更新状況はちと怪しい......

20, Vyatta

公式ホームページ:
開発・ソースモデル:オープンソース → 廃止 / クローズドソース
メモ:OSS版はVyOSへ、商用向けはクローズドソースで開発元とともに色々な組織を渡り歩いてる。
2012年にBrocade社による買収で完全クローズド化、2017年にAT&Tが買収、2021年にCiena社が買収と
色々渡り歩いてるNOS。
AT&Tが「DANOS-Vyatta edition」を出してて、それベースに「Virtual SD-Edge」をIP Infusionが出してたりもする。

21, DANOS(Disaggregated Network Operating System)

公式ホームページ:https://danosproject.org/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:AT&T内NOS PJの「dNOS」を元に始まり、VyattaベースのオープンソースNOS。
現在はLinux Foundation一員として開発。AT&TスタートだけあってISP級NWでの
ホワイトボックス利用推進のため開発されている。
(あれ...2021年から更新が...?)

22, OcNOS(Open Compute Network Operating System)

公式ホームページ:https://www.ipinfusion.com/products/
開発・ソースモデル:クローズド
メモ:IP Infusion社が開発しているもの。
組み込み機器向けネットワークOS「ZebOS」をベース開発されたNOS。
ISP・DCや光ネットワーク環境で使えるホワイトボックス向けNOSで
ZebOSの発展型であるだけあってZebOSで培われた信頼性と実績あり。

23, ZebOS (現:OcNOS CP)

公式ホームページ:
開発・ソースモデル:クローズド
メモ:IP Infusion社の初の商用製品で当時のCiscoとハードウェア製品に対抗するものだった。
専用ハードウェアではなくOSだけ持ってきて、ハードウェアは汎用PC・サーバーで低コスト化ができるのが売り。
現在はZebOSがOcNOSに発展し、ZebOSはOcNOS CPとなっている。
実は組込ソフトウェアのルーティングエンジンとしてFortinet FortiOSやCitrix NetScaler、F5 BIG-IP
に組み込まれている。
(GNUライセンス版の「GNU Zebra(2005年開発終了)」の商用版)

24, Zentyal

公式ホームページ:http://www.zentyal.com/
開発・ソースモデル:オープンソース
メモ:Ubuntu ServerベースでZentyal自体はNOSじゃないけど
ネットワーク機能も提供できるようになっているので紹介。
SMBユーザー向けのGUI操作メインLinuxサーバー製品系。

25, DNOS(DriveNets Network OS)

公式ホームページ:https://drivenets.com/products/dnos/
開発・ソースモデル:
メモ:DriveNets 社が開発しているネットワークOS。自前ハードウェアに載っけるためのNOS。
ホワイトボックス向けNOSで分離分散型シャーシアーキテクチャらしい。
AT&Tやコムキャストで運用され、2025年には日本のKDDIとパートナーシップを締結し
同年内中に主要4拠点のバックボーンNWにDNOS導入して商用運転を目指しているそう。

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